朝晩は過ごしやすくなっても、日中はまだ気温が上がる日が続きます。この時期に見落とされやすいのが、高齢のご家族の脱水です。高齢の方はのどの渇きを感じにくく、まわりが気づいたときには体調を崩していることがあります。ご家族が気づきやすいサインと、受診をお考えいただきたい目安を整理しました。
高齢の方が脱水になりやすい理由
年齢を重ねると、体に蓄えられている水分の量が少なくなり、のどの渇きも感じにくくなるといわれています。腎臓のはたらきの変化で、水分を体にとどめておきにくくなることもあります。さらに「トイレが近くなるのが困るから」と、ご自身で水分を控えてしまう方も少なくありません。こうした要素が重なると、自覚のないまま水分が不足していくことがあります。
ご家族が気づきやすいサイン
- 口の中や唇、舌が乾いている
- 皮膚に張りがなく、手の甲をつまむと戻りにくい
- 尿の回数や量が減っている、色が濃い
- 何となく元気がない、うとうとしている時間が長い
- 受け答えがいつもとかみ合わない
- わきの下が乾いている、微熱が続いている
ご本人が「大丈夫」とおっしゃっていても、いつもと様子が違うと感じたときは、まわりの方の気づきが手がかりになります。
暑さが和らぐ時期も油断できません
脱水は真夏だけのものではありません。涼しくなると冷たい飲み物から足が遠のき、一日にとる水分の量が夏よりも減ってしまう方もいらっしゃいます。空気が乾いてくると、気づかないうちに失われる水分も増えます。
水分のとり方でできる工夫
- 一度にたくさんではなく、コップ1杯ずつこまめにとる
- 起床時、食事のたび、入浴の前後、就寝前など時間を決めておく
- 汁物や果物など、食事からも水分をとる
- 手の届くところに飲み物を置いておく
- 一日にどれくらい飲めたか記録しておく
夜間のトイレが心配な場合は、日中に多めにとるなど、時間の配分を工夫する方法もあります。
持病やお薬がある方に気をつけていただきたいこと
心臓や腎臓の病気などで水分の量について指示を受けている方は、その指示が優先されます。また、お薬の種類によっては体から水分が失われやすくなることがあります。自己判断で量や回数を変えず、まずはご相談ください。通院中の方は、ふだんの診察のときにお尋ねください。日ごろの管理については生活習慣病とうまく付き合うためにもご覧ください。
早めの受診をおすすめする目安
- 半日以上、ほとんど水分がとれていない
- 尿が半日以上出ていない、または極端に少ない
- 呼びかけへの反応が鈍い、ぼんやりしている
- 立ち上がったときにふらつく、転びそうになる
- 吐き気や下痢が続いて水分が体に入っていかない
- 発熱が続いている
ぐったりして反応が乏しい、けいれんがあるといった場合は、救急への連絡をためらわないでください。当院では各種血液検査に対応しており、体の状態を確かめたうえでご相談します。
ご自宅で療養されている方へ
通院が難しくなってきた方には、医師がご自宅にうかがう訪問診療という方法があります。当院は2006年から訪問診療を行っており、24時間365日対応の在宅療養支援診療所です。ふだんの様子を知る医師が定期的にうかがうことで、食事や水分のとり方の変化に早く気づけることがあります。くわしくは在宅医療のご案内をご覧ください。
外来のご案内
外来の受付は月曜日から金曜日の9:00〜12:00です(土曜・日曜・祝日は休診)。午後は訪問診療のため外来は行っておりません。現在、予約の受付は行っておりませんので、受付時間内に直接お越しください。京成千葉線みどり台駅から徒歩4分、無料駐車場をご用意しており、車椅子のままご入館いただけます。お電話は043-441-5312まで。訪問診療のご相談は月曜日から金曜日の9:00〜17:00に受け付けています(FAX 043-441-5559)。道順や駐車場についてはアクセス・診療時間をご覧ください。
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